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レーシック取材日記 / 医療問題

世論の壁

消費者庁によるレーシック被害の調査に感心をよせています。21日に電話相談を実施するそうです。それで何が変わるのでしょうか。

http://m.huffpost.com/jp/entry/4382501

もっと早く国が動いていれば、レーシック被害者の数も減っていたのではないかと、考えてしまいます。

レーシック取材を始めたのが2009年。カメラの前で、取材を通して知り合った人達が、もがき、苦しみ、泣く。正直な姿をみせてくれたその人達の想いに報いたいと、テレビ局に企画を持っていったものの、相手にされませんでした。その間にも、増え続ける被害者の数。

全ての社会には異なったルールがあります。日本を外から見ていると、日本社会の仕組みがよく見えてきます。臭いものや、疑い深いものは力がある人達によって消されていきます。

ニュースになることが目的ではない。凄まじいスピードで移り変わる世論の感心をひきつけることは容易ではないですが、強烈なインパクトとともに、新たな視線を提供することで、人の心を動かせるのではないでしょうか。芸術もそのひとつです。

アメリカFDAでレーシック承認に関わった人物の取材が迫っています。彼の人生にじっくりと迫りたいと考えています。

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短編フィルム製作中!

視力障害を煩ったのが2007年9月11日。
すでに、5年以上の時間が経っています。

レーシックの取材を始めてから、
これまで、色々な体験をさせてもらいました。

他の患者さんたちと出会い、彼らの話しを聞くと、
いつも勇気づけられました。

再手術に踏み切る決断も、かなちゃんや神田さんが
いなかったら出来ていなかったと思います。

NYに来てから、半年が経過しています。

色々と悩んだ結果、自分の体験を映画にまとめています。

レーシックに関することだけではなく、
視力障害とビジョンに向き合うことがテーマです。

ニュースとしてレーシック問題を扱うことも
将来的にあるかもしれませんが、まずは、これを第一歩にしたいです。

自分を被写体に選ぶことには、いつも抵抗がありましたが、
自分の体験を語ることで、誰かを勇気づけることもできると考えています。

映画、完成したら報告します!
乞うご期待!!

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生きてます。

久しぶりにブログの確認をしたら、
東京近視クリニックの広告が目に飛び込んできた。
なんと皮肉な、、。

生きてます。

NYに引っ越しをしたのが、昨年の8月。
レーシック問題を扱った映画を、産み落とすため
日々鍛錬を続けています。

時間があっと言う間に過ぎていきますね。
気をつけないと、すぐおじいちゃん!?

レーシック取材の最近の近況を書きたいところですが、
まだ公表できないこともあるので、あしからず。

目の疲れや身体の辛さは相変わらずですが、
なんとか、前進しています。

レーシック難民に関する記事 ②

先日、厚生労働省で行われた、レーシック難民会見。

僕も同席しておりました。

複雑な感想を持たれた方もいらっしゃったようですが、
客観的に、メディア関係者の中にも、
レーシック問題に興味をもつ人が沢山いる、
という印象をうけました。

メディカルトリビューンより発行されている
「あなたの健康百科・医療ニュース」
で記事を担当された記者さんから、掲載のお知らせが
ありましたので、共有させてください。


(記事はこちらより)
“レーシック難民”が会見「執刀医の医師免許取り消しを」
 学会ガイドラインに沿った治療求める (2012/7/26)

http://kenko100.jp/news/2012/07/26/02

会見の内容をうまく、まとめていらっしゃる印象をうけました。

今後も、レーシック被害者の方々の訴えが
社会に広がることを願っております。

そのためには、

「外に出て声をあげること」

「声をあげてくれる人に話すこと」


大切なことだと、改めて感じます。

小さな声を社会に広げることで、
小さな声がもっと生まれる、と思います。

萎縮医療

医療訴訟に関わる仕事を長年していた方から、

「萎縮医療」

という聞き慣れない言葉を教えてもらいました。


なにやら難しい説明はおいといて、

裁判やら、医療過誤の責任やら
色々なストレスが高まると、
「医療行為」自体がリスクの高い仕事のように思われ、
先端医療の開発や、必要な従事者を含む医療全体が縮小する。
(勝手な解釈ですので、訂正あればどーぞ)

という考え方らしいです。


医療被害者の方たちにとって、
判断を迫られる印象を受けました。

家族や本人が医療過誤によって後遺症を背負った場合、
それを治療する技術開発や新薬の登場を期待するのが普通です。

でも、周りが騒げば騒ぐほど、
医療従事者たちは、ヤル気を失う!!?


違った角度で考えてみました。


モンスターペアレンツ

親が恐いからといって、教師を目指す人は減るのでしょうか?

僕は、違うと思います。

むしろ、意欲の高い、「保護者なんかに文句言わせるかいっ!」と、
少々とがったGTO鬼塚みたいな先生が登場する例もあるのではないか。


医療界と教育現場でルールは違うもの、
志の高い人は、いつの世にもいるものだと、
僕は思いたいです。


そもそも、「モンスター患者」
が誕生しないのは、病院や医療従事者がある種の優位的な立場を
確保されているからではないか、とも思います。

医者も人間だし、間違いもある。

社会が必要とするのは、

教師であれ、医者であれ、
間違った人を裁き、救う組織体制 ではないでしょうか。

しっかりしたバックアップがあれば、
事故の隠蔽や、患者が不利になるような対応も減るのでは、、、。

と、素人ながら思った
Yさんとの有意義な会話でした。